GALLERY

ギャラリーに展示してあるランプ、テーブル、椅子はギャラリー向かいにある工房「木工房 大噴火」で製作された家具です。

ぜひ見て、触れて、座って、木のぬくもりを感じてください。

MILANO SALONE 出展

世界最大規模の国際家具見本市「ミラノサローネ2015」に定番の桐の椅子「Yukata-chair」と、イタリア人デザイナーとのコラボレーションで製作したランプ「Kurage」 と「Cybele」を出展しました。
世界中の人たちに見ていただき、それぞれ高い評価を得ました。

 そして2016年も出展いたしました。

 

また、ミラノサローネの出展以来、イタリアミラノにあるギャラリー「Hands on Design」ではランプを展示してあります。

 

Hands on Design



ひのきのランプ

人が炎を使うようになってどれくらいの時間が流れたのだろう?
洞窟の闇、荒野の夜。
炎の光は人を暖め、慰めてきた。
今でも僕らの心は炎の光で安らぐ。

 

ひのきの木目を透かして広がる光は、何十回となく繰り返された四季を秘めている。その永さを想うとき、慌ただしい時間の流れは逸れて静かに自分自身に立ち戻る。

 

1㎜よりさらに薄く加工されたひのきは表面を鉋で仕上げられ、透明感のある暖かい光を放ちます。熱や紫外線に強いガラス塗料をしみこませてあるので高い耐久性があります。



yukata-chair

その昔、日本には「椅子に座る」という習慣はありませんでした。
椅子こそなかったものの、座禅や茶会など心身の健康や動作の合理性に「座る」を追求し、「座る」という行いを文化に高めてきました。
そんな永い時間の中で得られた「座る」知恵を取り入れたのがこの「yukata-chair」です。低い桐の背もたれは着物の帯と同じくしっかりと腰を決めます。深く腰を入れて座ることで骨盤が立ち、その上に背、頭がのります。骨盤で上体を支えるので、首や肩の筋肉がゆるんできます。すると内蔵への負担が減り、膝や足先等の下半身の血流も良くなってきて、良い姿勢で永く座っている事が出来るようになるのです。


国産の桐と栗を使ったこの椅子は、アンティークになっても使用される事を目指して作ってあります。
組み手は全て2段ホゾ。時が経つほどに強く組まれ、抜けなくなります。本体には飛騨の山で採ってきたクルミの渋をすり込んでいます。渋は木を堅く丈夫にする働きがあり、3年ほど経つと深い艶が木目を浮かび上がらせます。

【お手入れ方法】

桐部分の背と座は無塗装なので、水洗いしていただけます。タオルに石けんをつけて優しくなでて洗い流し、水気を拭き取ってください。その後は室内で自然乾燥すると凹み傷は膨らんで元に戻ります。
本体にはオリーブ油やくるみ油をすり込み、から拭きを繰り返すと艶がでてきます。



table

森の中で長い時間生きてきた樹は、雪に押され風にあおられて身をよじりながら育つ。
木の曲りやふくらみ、節や瘤や虫食い穴。そこから木の育ってきた長い時間を思い浮かべる。
森を吹く風を感じ、葉のざわめく音が聞こえる。深く積もった落ち葉から湿った香りが立ち上る。

テーブルで一人コーヒーを飲むとき、その樹の物語を思い浮かべてほしい。